病院案内ABOUT HOSPITAL
院長あいさつ
- 病院長 大木 進司
令和6年のスタートにあたり謹んでご挨拶を申し上げます。
まずは令和6年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」により犠牲となられた方々に心よりお悔やみ申し上げるとともに、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
能登半島地震においては当院からも要請に従いDMATの派遣を行いました。現地では過酷な状況の中、任務を全うしてくれた隊員の皆さんに心より感謝の意を表するとともに、今も避難生活をおくられている住民の皆様の健康と、非常事態が一刻も早く終息することをお祈り申し上げます。
令和5年は5月には新型コロナウィルス感染症が季節性インフルエンザと同様の「5類感染症」となりさまざまな制約が緩和され、日常を取り戻したと感じる人は多かったのではないでしょうか? 医療機関においてはまだ完全終息に至ってはいないことから引き続き基本的感染対策をお願いしております。マスク着用やご面会の制限など様々なご不便をおかけしておりますがご理解いただきますようおねがいいたします。
さて令和6年の福島県ひいては県南地域の医療はたくさんの課題を抱えています。4月から医師の働き方改革が施行され、診療報酬と介護報酬の同時改定が行われますが、明るい未来ばかりではありません。医療業界の抱える様々な課題の中で最も深刻なのが人手不足です。人手不足の原因は、少子高齢化による労働力の減少や、育児や介護によるキャリアの中断などといわれています。人手不足が慢性的に続くと、医師や看護師1人当たりの負担が増えて過重労働になり、退職者の増加につながる恐れがあります。人材不足による労働環境の悪化を防ぐためにも、できるだけ早い人材確保が必要ですが、国立社会保障・人口問題研究所の分析では福島県の2050年の推計人口は現在より50万人減少し、2040年には65歳以上の高齢者割合は人口の4割に達するとされています。労働人口が減りバスや鉄道、物流などのインフラにかかわる労働力も減少するため医療へのアクセスも問題となることが予想されます。
県南地域における当院の役割は、県中や県北に移動せずとも、高度医療から在宅医療までできるだけ地域で完結させることであると考えています。高度医療については1)3次救急医療施設とネットワークを構築し輪番制の主軸として2次救急医療を充実させる、2)新型PET-CT、高精度放射線治療装置、低侵襲外科手術、抗がん剤治療を軸とした集学的がん治療の提供、3)急性心疾患、脳血管疾患に対する血管内治療による救命率の向上、4)小児・周産期医療を充実させ安心して産み育てる地域であるための一助となること、を目指します。在宅医療については2022年に開設した在宅療養支援診療所のスタッフが地域住民が自宅等で療養し、自分らしい生活が最期まで出来るよう福島県南医療圏の在宅医療に貢献していきます。
今後地域を取り巻く医療環境は厳しさを増していきますが、令和5年年11月にはアウトオブキッザニア in しらかわ 2023が開催され、たくさんの子供たちが職業体験に参加してくれました。当院は医療人の教育機関として引き続き人材の育成に尽力して参ります。
これからも「地域を守り地域の皆様に愛される病院を目指します」という当院の基本理念に基づき、地域住民の皆さんが安心して生活し、魅力ある地域として新しい世代にバトンタッチできるようより良い医療の提供を目指してまいります。
今後とも、当院への変わらぬご理解ご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
- 病院長
- 大木 進司
最終学歴 | 1992年(平成4年) 弘前大学医学部卒業 |
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資格等 | 福島県立医科大学 特任教授 日本外科学会 専門医 指導医 日本消化器外科学会 認定医 専門医 指導医 日本消化管学会 専門医 指導医 日本内視鏡外科学会技術認定医 日本食道学会 食道科認定医 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会 ストーマ認定士 |